.1. UoPeopleとは

UoPeopleとは以下の特徴を持つ大学である。

  • アメリカで認可されている正式な大学
  • 完全オンライン
  • 映像での授業はなく、テキストベースで24時間学べる
  • 授業料無料(Tuition Free)
  • 授業料無料といいつつ事務手数料は必要。しかし、格安。(参考
  • 2年制の短大相当/4年制の大学相当/大学院相当の課程がある(専攻による)
  • 専攻はBusiness/CS/Health Science/ Education
  • 入試はない。(詳細は後述)

.2. 大学のシステムについて

.2.1. 学期について

1年5学期制度をとっている。 1学期あたり1-4コースを受講できる。

標準的には1コースあたり15-20時間/週の学習時間が推奨されている。 つまり、2コース取得すると40時間/週となり、フルタイム相当となる。 実際、11コース履修が必要なMBA課程のホームページには、“1 year MBA"という表記がある。

.2.2. 単位移行について

こちらに詳細がある。

学部学生の場合、総単位の75%まで外部からの単位移行が受け入れられる。 単位を認定される方法は大きく以下の2つ。

  • 大学の単位移行
  • 外部機関の認証を単位移行

大学の単位移行については、外部の評価機関を使用する必要がある。(参考

外部機関の認証は幅広く認められているようである。SophiaCourseraでも認定されたとのこと。 興味深い例では、スキューバダイビングのライセンスが、体育の授業として認定されるようである。(参考

.2.3. 休学制度について

1年の間に3タームまで休学(Leave of Absence)を取得できる。(参考

.3. 入学までのプロセスについて

具体的な手続きについては、割愛して大きな流れのみ説明。

  1. 入学申込・入学金振り込み

    大学HPより手続きを行う。

  2. 入学書類送付

    課程ごとに指定されている書類の提出(PDFファイルアップロード)を行う。2-3日で審査される。 この審査完了段階で、国際学生証が取得可能

  3. 英語力証明書提出/English Composition受講

    英語資格を持っている場合はここで提出を行う。 資格を持っていない/English Compositionを受講したい場合は、受講する。(詳細は後述。)

  4. Foundation Course受講

    初めの3コースをFoundation Courseという位置付けで履修する。 コースの内容は変わらないが、身分は正規学生ではない。 このコースでの成績が一定の値を上回ると、正規学生として履修継続できる。

    実質入学試験として機能していると感じる。(42TokyoのPiscineのようなイメージ)。

  5. 正規学生(Degree Seeking Student)として履修開始。

    ここではじめて正規学生となる。 正規学生となるとメールアドレスの付与やOffice365の無料ライセンスが使えるようになる。

なお、単位移行の手続きは以下のタイミングで実施可能。

  • 入学手続き時
  • 正規学生の期間。

すなわち、入学手続きのタイミングを逃すと、Foundation Courseの間は単位移行の手続きできない。

.4. 実際にEnglish Compositionの授業を受けた感想

  • 授業の内容

essayの書き方、引用/参考文献の書き方が中心。

  • 課題について

小説を読んで感想を書かされる課題が多い。 事前の情報通り15-20/週程度時間が必要である。

  • 受講の必要性について

大学卒業の資格を求めている人には不要と考える。 essayの書き方はこの書籍で学ぶことが可能。 引用/参考文献の書き方については、資料が公開されているので見ればわかる。

ただし、資料を見るだけで理解することは難しいと思う。実際にessayを書いてみる演習が必要である。 資格ではなく、実力を求めているのであれば、演習の機会としてコース受講しても良いかと思う。

  • 他の生徒との関わりについて

コミュニケーションのための掲示板が用意されており、同じクラスの生徒と連絡が取れるようになっている。 疑問・質問なども常に受け付けられている。 が、私のクラスでは一度も使われず、他の生徒との関わりは最低限の相互レビューのみであった。

.5. 参考文献

  • サクライパンダさんのブログ

  • English Compositionを詳しく解説してる方のブログ

  • Discordのstudy group

学生が運営している非公式のDiscordサーバ。 学生同士が質問や単位互換に関する情報交換をしている。