書評「構想力が劇的に高まるアーキテクト思考」
構想力が劇的に高まる アーキテクト思考 はじめに 発売当初からタイトルが気になっていた一冊。 その中でも、読んでみて共感した部分を中心にまとめる。 Why, What, How アーキテクト思考のWhy, What, Howを明らかにする。 p.20 見出しより引用。 よく使われている切り口であるWhy,What,How。 ただ、他の書籍ではWhy,How,Whatという順番で物事を整理していることが多い。 私は、このことに強烈に違和感を覚えていた。 本書の切り口である、Why,What,Howという順番で物事を捉えている方がいらっしゃることに嬉しさを感じた。 具体と抽象 アーキテクト思考の実態とは(略)「具体と抽象を行き来しながら新たな知的成果物を生み出していくこと」であると定義します。 p.105 さらに本書では、具体と抽象の例として以下を例示している。 カテゴリーと個別事象 目的と手段 全体と部分 よくあるフレームワークをまとめて考えられるメタフレームワークとでも呼べる考え方だなと思った。 上記記載後、読み進めていくとp.150で「第一原理思考」という用語が与えられていたので、さらに共感した。 フレームワーク アーキテクト思考 + フレームワーク = 全体構想と優先順位付け 非アーキテクト思考+ フレームワーク = 単なる機械的穴埋め p.118 これも強く共感したフレーズ。 フレームワークに登場する要素全てが等しく重要なのではなく、濃淡があるのである。 とくに、淡い要素については、考慮漏れがないかだけ確認できればいい。それがフレームワークの使い方であるべきである。 すこし違う話だが、ビジネスモデルキャンバスは埋める順番が決まっている。 順番に(優先順位をつけて)考えることまで含めてフレームワーク、となっている点がとてもいいと思った。 さいごに もやっと理解していたことをスッキリと整理してくれている一冊。 ビジネス入門書としてもいいのかなと思う。 構想力が劇的に高まる アーキテクト思考